悩みから引く

PMSぴーえむえす

定義

「PMS(月経前症候群)」とは、生理の3〜10日ほど前に始まり、生理が来るとやわらぐ、こころとからだの不調の総称。イライラ・落ち込み・眠気・むくみ・胸の張りなど。東洋医学では、気血のめぐりの周期的な変動として説明されてきました。

やさしい解説

生理前になると、ささいなことで爆発してしまう。甘いものが止まらない。涙もろくなる。そして生理が来ると、うそのように静まる——そのくり返しに、「私の性格の問題だろうか」と自分を責めている人がとても多くいます。

まず知っておきたいのは、それは性格ではなく、周期だということです。原因のすべては解明されていませんが、排卵後のホルモン変動が関わると考えられています。「来る時期が予測できる」——これがPMSと付き合ううえでの、いちばんの足がかりになります。

東洋医学では、こう考える

東洋医学では、生理前は気血が下腹部に集まり、全身のめぐりが変わる時期と見られてきました。気が滞ればイライラや胸・おなかの張りに、が不足すれば落ち込みや涙もろさに表れる——という整理です。

めぐりの変動そのものは、止められません。養生ができるのは、変動の波に暮らしの側を合わせること。生理前の一週間は予定を詰めない、夜ふかしをしない、温かくして早く休む。冷えは波を大きくするとされ、温める手当てが添えられてきました。

今日からできる、ひとつ。

生理が始まった日に、カレンダーへ印をひとつ。

3か月つけると、自分の波のかたちが見えてきます。「そろそろ来る」と知っているだけで、備え方が変わります。

よくある質問

PMSは、病院で相談できるものですか?

できます。日常生活に支障が出るほどのつらさは治療の対象で、婦人科で相談できます。とくに気分の落ち込みや攻撃性が強く出る場合はPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれ、我慢せず専門家に相談することが勧められています。

PMSは、誰にでもあるものですか?

程度の差はあれ、多くの女性が月経前の変化を経験するとされます。ただし「みんなあるから我慢する」ものではありません。記録を持って婦人科に相談すると、話が早く進みます。

出典・参考文献

  • 日本産科婦人科学会 一般向け情報(月経前症候群)
  • 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社
  • 『黄帝内経 素問』(東洋医学の古典)

本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月16日

自分の波のかたちを、知ることから。

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