悩みから引く
更年期
定義
「更年期」とは、閉経をはさむ前後およそ10年の、からだが大きく切り替わる時期のこと。東洋医学は、これを「腎」の力の変化として説明し、ゆらぎを移行のサインととらえてきました。
一
やさしい解説
のぼせ、急な汗、眠りの浅さ、気分の波。出方も強さも、人によってまったく違います。周りと比べられないからこそ、ひとりで抱えやすい時期です。
大切なのは、がんばって元に戻そうとしないこと。切り替わりの時期なのだと知っているだけで、付き合い方が変わります。そして、つらさが強いときは婦人科に相談する——その選択肢も、当たり前に使ってよいものです。
二
東洋医学では、こう考える
東洋医学の古典は、女性のからだは7年ごとに節目を迎えると記してきました。49歳前後は「腎」——成長や生殖をつかさどる根本の力——が切り替わる時期とされます(『黄帝内経』)。
この時期に語られてきた状態のひとつが、上半身はほてるのに足元は冷える「冷えのぼせ」です。頭寒足熱の逆になっている状態。だから昔から、頭を冷やすより先に、足元を温める養生が大切にされてきました。
三
今日からできる、ひとつ。
今日の自分の温度を、夜にひとことメモ。
のぼせた時間、冷えた場所。記録は、婦人科に相談するときの資料にもなります。問
よくある質問
更年期は病気ですか?
病気ではなく、誰にでも訪れる移行期です。ただし、暮らしに支障が出るほどのつらさは「更年期障害」として治療の対象になります。我慢せず、婦人科にご相談ください。
何歳ごろから始まりますか?
個人差が大きいものの、閉経(日本人の平均はおよそ50歳)をはさむ前後5年ずつ、45〜55歳ごろが目安とされています。
出典・参考文献
- 『黄帝内経 素問』(東洋医学の古典)
- 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社
- 日本産科婦人科学会 一般向け情報
本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月14日