養生法から引く

食養生しょくようじょう

定義

「食養生(しょくようじょう)」とは、日々の食事を、からだをととのえる手当てとして考えること。特別な食材を足すことより、「温かく・よく噛んで・腹八分」という食べ方の土台が大切にされてきました。

やさしい解説

健康情報は「何を食べるか」であふれています。けれど養生の順番は逆です。どう食べるかが先、何を食べるかは後

冷たいものを10分で流し込む昼食は、どんな健康食材よりも先に、からだに響いています。まず、温かいものを、座って、噛む。それだけで食事は手当てに変わります。

東洋医学では、こう考える

東洋医学では、気血は飲食から作られるとされ、その工場にあたるのが「脾胃(ひい)」——消化の働きです(五臓)。工場が冷えて疲れていては、材料が良くても作れません。

貝原益軒の『養生訓』は「腹八分」を繰り返し説きました。食材の性質を知るのは、その次の楽しみです。しょうがなつめ黒豆——この図鑑の「素材から引く」を、そのまま台所で使ってください。

今日からできる、ひとつ。

昼ごはんの最初のひと口だけ、30回噛んでみる。

全部は無理でも、最初のひと口なら続きます。

よくある質問

体を冷やす食べものは、食べてはいけないのですか?

禁止ではなくバランスです。夏野菜や生ものは、温かい汁物と組み合わせる・薬味を添えるなどの知恵で調整されてきました。

薬膳は、資格がないとできませんか?

いいえ。台所の食材の性質を少し知って、組み合わせること自体が薬膳の入口です。特別な道具も資格もいりません。

出典・参考文献

  • 貝原益軒『養生訓』(江戸時代の養生書)
  • 『黄帝内経 素問』(東洋医学の古典)
  • 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社

本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月14日

今日の一食を、手当てに変えることから。

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