悩みから引く
疲れ
定義
「疲れ」とは、休んでも回復しきらないだるさや、気力の低下が続く状態のこと。東洋医学では、エネルギーである「気」の不足や消耗と関わりが深いと考えられてきました。
一
やさしい解説
眠ったはずなのに、朝からだるい。休日に休んでも、月曜にはもう元通り。疲れは誰にでもあるからこそ、「仕方ない」で流されがちです。
養生の視点では、疲れには「使いすぎ」と「作れていない」の2種類があります。休む工夫と、補う工夫は別のもの。自分の疲れがどちらなのかを見分けることが、手当ての第一歩です。
二
東洋医学では、こう考える
東洋医学では、続く疲れは「気虚(ききょ)」——気の不足——の代表的なサインとされてきました。気は、食べものと呼吸から作られると考えられ、消化の働き(脾)が弱ると、気の不足に直結するとされます。
また、目や頭の使いすぎは「血(けつ)」を消耗するとも伝えられてきました。からだの疲れと、目や頭の疲れとでは、手当てが違う——まずは食事と眠り、それから使い方の順で見直します。
三
今日からできる、ひとつ。
今夜は、いつもより30分早く布団へ。
何かを足す前に、まず眠りを返す。それがいちばんの補いです。問
よくある質問
疲れているのに眠れないのは、なぜですか?
東洋医学では、疲れすぎるとかえって気がたかぶり、鎮まらない状態になると考えられてきました。灯りを落とす・ぬるめの湯船につかるなど、「陰」へ切り替える準備が助けになるとされます。
栄養ドリンクで補うのは、ありですか?
一時的な元気の前借りになりやすい面があります。続く疲れは、睡眠・食事・休み方の見直しから。数週間続く強いだるさは、医療機関で確認してください。
出典・参考文献
- 『黄帝内経 素問』(東洋医学の古典)
- 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社
- 貝原益軒『養生訓』(江戸時代の養生書)
本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月14日