ことばから引く

経絡とツボけいらくとつぼ

定義

「経絡(けいらく)」とは、気血が通る道すじとされる東洋医学の考え方。その道の上にある要所が「経穴(けいけつ)」——いわゆるツボです。鍼灸は、この地図の上で行われてきました。

やさしい解説

肩がこったとき、無意識に押さえている場所。頭が痛いとき、思わずもんでいるこめかみ。それが、昔から伝わるツボと重なっていることは珍しくありません。

ツボは魔法のボタンではなく、からだの反応が表れやすく、手当ての届きやすい場所。押してみて心地よい——それが、最初の目印です。

東洋医学では、こう考える

古典では、経絡は全身をめぐる十四の主要な流れとして整理され、その上に多数の経穴が記されてきました。現代では、WHO(世界保健機関)によって361穴の位置の標準化も行われています(2008年)。

お灸で親しまれてきた足三里(あしさんり)、女性の養生で知られる三陰交(さんいんこう)、手の合谷(ごうこく)などが代表格。名前をひとつ知るたび、自分のからだに目印が増えていきます。

今日からできる、ひとつ。

手の「合谷」を、息を吐きながら5回押してみる。

親指と人差し指の骨が合流するくぼみ。心地よい強さで、ゆっくりと。

よくある質問

ツボの位置が少しズレていても、意味はありますか?

厳密な一点でなくても、周辺をやさしく押す・温めることにも意味があるとされてきました。強い痛みのある場所は避けてください。

経絡は、解剖しても見つからないのでは?

血管や神経のような構造物としては確認されていません。数千年の臨床観察から生まれた「反応と対応の地図」として、いまも使われているものです。

出典・参考文献

  • 『黄帝内経 霊枢』(経絡・経穴の古典)
  • 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社
  • WHO西太平洋地域事務局『WHO/WPRO標準経穴部位』(2008)

本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月14日

自分のツボを、探すことから。

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