素材から引く

桂皮けいひ

定義

「桂皮(けいひ)」とは、シナモンの名で親しまれてきた樹皮のスパイスのこと。東洋医学では、からだを内から温める生薬として、冷えの文脈で古くから使われてきました。

やさしい解説

シナモントーストやチャイの香りのもとが、じつは漢方薬にも配される生薬でもある——身近なスパイスの、意外な顔です。

桂皮の持ち味は、香りごと温めること。紅茶、甘酒、ミルク、コーヒー。いつもの温かい飲みものにひと振りするだけで始められます。

東洋医学では、こう考える

生薬としての桂皮は、からだを温め、めぐりを助けるものと分類され、数多くの処方に配されてきました。

しょうがと並ぶ「台所の温め役」ですが、性質はやや強め。毎日大量に、ではなく「寒い日にひと振り」くらいが、暮らしの中での付き合い方の目安です。

今日からできる、ひとつ。

寒い朝の飲みものに、シナモンをひと振り。

紅茶、甘酒、ミルク。香りが立てば、それで十分です。

よくある質問

摂りすぎの心配はありますか?

香辛料として常識的な量なら心配は少ないとされますが、大量・長期の摂取は勧められていません(クマリンという成分の観点から)。妊娠中の方は多量の摂取を避け、気になる場合は医師にご相談ください。

セイロンとカシア、どちらを選べばいいですか?

一般に、カシア系は香りが強くクマリンが多め、セイロン系は穏やかでクマリンが少なめとされます。毎日使うならセイロン系を選ぶ人が多いようです。

出典・参考文献

  • 『神農本草経』(生薬の古典)
  • 東洋療法学校協会 編『東洋医学概論』医道の日本社
  • 医薬基盤・健康・栄養研究所「『健康食品』の安全性・有効性情報」

本項は一般的な養生の知識をまとめたものであり、診断・治療に代わるものではありません。つらい症状が続くときは、医療機関にご相談ください。
最終更新:2026年7月14日

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